最近は無料でもクオリティの高い音源やプラグインが多いですね。
少し前は個人が制作したVSTiとかが多かったんですが、有名なメーカーもフリーの製品をリリースすることが増えてきています。
例えばクオリティの高いオーケストラ音源を作ることで有名な「Spitfire Audio」なんかも無料音源を配布しています。
今回は「Palette Primary Colors」というアンサンブル系の音源で、良さそうなのを見つけたのでご紹介します。
Palette Primary Colorsの特徴
「Palette Primary Colors」は「Red Room Audio」というメーカーによるKontakt用ライブラリです。
本メーカーの「Palette」シリーズは同一の会場で同じ奏者を使って収録しているので、製品同士が非常に馴染みやすく作られています。
それは「Palette Primary Colors」でも例外ではなく、本製品は「Palette」シリーズのマイクポジションを1つに制限したものです。アーティキュレーション等も簡略化されているものの、音の品質自体は有料の製品と同等です。
「Palette Primary Colors」にはStrings、Brass、Woodwindのアンサンブルが収録しており、容量は1.3 GBとなっています。また、バイオリン単体など楽器ソロでの使用は出来ません。
使用するにはKontakt 5.6.8以降のフルバージョンが必要です。フリー版では使えないので注意。Kontaktを持っていない方は単体で買うよりバンドルの「KOMPLETE 11」または「KOMPLETE 11 ULTIMATE」を買うのがお得です。DTMで真っ先に買うべき音源です。
サウンド
公式で音源のサウンドデモが用意されているので聴いてみましょう。
デモを聞いた印象だとちょっと打ち込み感がありますね。特にBrassあたりが気になりました。んー、これアーティキュレーションの問題かな。でもまあぶっちゃけ実際の演奏してる映像と合わせたら、ほとんどの人打ち込みだと気づかないから問題ないよ。
あと公式がレコーディング時のドライ感も推してるのでそもそものレコーディングかミックスの問題もあるかも。ちょっと音が綺麗すぎるというか分離感強いんですよね。これ自体は好き嫌いもありますし、メリットにもデメリットにもなるので悪いとかじゃないです。
いや、無料でこのクオリティは普通に凄いです。元の音が有料音源と一緒というと身も蓋もありませんが、全然実践に使えるレベルだもん。これ単体で大作オーケストラを作るとかは厳しい気がしますが、他の音源と併用するなら全然ありかと。
単体で使うならポップスとかバラードとか、他のジャンルでパートの一つとして使うってやり方が無難だと思います。
まとめ
「Palette Primary Colors」についての紹介でしたがいかがだったでしょうか。
総合的にクオリティが高いのでおすすめできます。オーケストラとかアンサンブル系をあんまり持っていないなら入れておくといいんじゃないかな。
音はもちろんですが、UIもシンプルな色合いで綺麗にまとまっており、非常に使いやすいと思います。
あと個人的にはKontaktで使えるってところが大きいです。別に珍しくはないですが、Kontaktで統一できると管理が楽なんですよね。色々個別に立ち上げなくていいし。
ダウンロードのリンクはこちらです。
Red Room Audio | Palette Primary Colors