TwitterにPoppin’Party「ティアドロップス」の演奏動画を上げました。
せっかくなので音作りとソフトの使い方、豆知識的なのを交えて解説したいと思います。
今回もアンプシミュレーターのプラグイン「TH3」ってソフトを使います。
参考動画
ティアドロップス / Poppin’Party
もっとバンドリに本気になれ#弾いてみた #バンドリ pic.twitter.com/r1reT6CVAC— sasakusa (@839_mikan) 2018年7月23日
この曲メロディがキャッチーだしめっちゃかっこいいんですよね。
ちなみにアマゾンのプライム会員なら「prime music」にて無料で聴くことができます。他にもバンドリの曲いっぱいあるよ!やったね!
基本の音作り
「ティアドロップス」はパワーコードの他にアーミングやハーモニクスも使うので、ゲインがそこそこ欲しいです。
目指すポイントとしては、それなりに歪ませつつ低音弦での単音フレーズも多いので、埋もれないよう分かりやすくしたいところ。
今回使う機材と全体図はこんな感じです。一つずつ解説していきますね。
アンプは「Randall T2Boost」を使います。このアンプはSWEEPとDENSITYというノブが特徴です。他のアンプでは中々見かけない珍しいパラメータですね。
SWEEPのノブはトーンのコントロールが可能で、SWEEPの値を上げるほど明瞭でタイトな音になります。逆に0の状態であれば暗くディープな音になります。実際に意識していじってみると違いが分かりやすいかな、と思います。基本は真ん中の状態からスタートして、求める音の方向性は右か左か考慮しつつ、設定するのがおすすめです。今回は曲調的にも右に振り切っています。
DENSITYは低域に対するパラメータです。値を上げるほど低域が盛られてブーミーな印象になるのが分かるでしょうか。もっとも、飛び道具的なパラメータですので、基本はBASSで調整してそれ以上に低域が必要なら使う、程度の認識でもいいかと思います。変化の仕方がだいぶ違うので、こちらも実際にいじってみて確認して下さい。今回は0に設定します。
設定の値は左から3.84、6、4.28、5.84、10、4.12、0、2.92です。右端のマスターボリュームは各自調整して下さい。
キャビネットは「4×12 Randall XL」を使います。右クリックでキャビネットのプロパティを開いて下さい。
Mic Aは「Square421」を選択。モデル元はSENNHEISERの「MD421」というマイクですね。クジラって呼ばれてたりして、ドラムにもよく使われます。ギターアンプによく使われるマイクに「SM57」がありますが、「MD421」は「SM57」に比べてレンジが広く少しギラついた分離感のある音になります。余談ですけどAmplitubeには同じSENNHEISERの「MD441」というマイクが収録されてるのにTH3にはないんですね;
Mic Bは「GermanFet87」を選択。モデル元はNEUMANN の「U87」です。ボーカルレコーディングのスタンダードみたいな顔してるので、ラジオとかレコーディングの映像で、吊り下げられてるのを見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。まあ実際のところ、どこのスタジオにもあってボーカル以外でも大体なんでも録れます。ちなみに実機はめっちゃ高いです。ギターアンプにこのマイク使うの贅沢では?
Mic Bは実際に鳴らして、うるせ~いらね~って感じたらオフにしても大丈夫です。45deg Micは角度をつけたマイクのパラメータで、マイクはアンプに対して角度をつけるほどエッジが立った音になります。
マイクの位置は数値化できないので画像見て調節して下さい。
ちなみにMic Aの実機はこれ。
曲頭のリードギター(0:12~0:17)
一番最初のサビでは、リードギターがハモリの入った単音フレーズを弾いています。本当はちゃんと別々に録ったほうがいいんですが、めんどくさいので「Harmonizer」を使います。
1st VoiceのShiftは-6thを選択し、レベルを-6.0で2nd Voiceは使わないので0にしてください。この曲のキーはEmなのでスケールをEに設定し、モードをマイナーにします。
これで最初のハモリフレーズが一人で弾くことが可能です。ですが、このままだと曲中ずっとハモリの音が混ざってよく分からないことになります。
この短いフレーズのために別トラックを立てるのも微妙なので、今回はオートメーションを使います。
オートメーションのパネルを表示し、詳細設定をクリックします。
「Ins」を開くとトラックにインサートしているプラグインが表示するので、TH3のフォルダを開きます。
ずらっとアンプやキャビの項目が表示するので、その中から「Harmonizer Power」を選択しOKをクリックしてください。「Harmonizer Power」は一番下の方にあるので、下から探すと見つかりやすいです。
あとは曲頭のフレーズ時だけ「Harmonizer」がオンになるようにオートメーションを書けば終わりです。
まとめ
ここまで音作りとソフトの解説をしましたがいかがだったでしょうか。
「ティアドロップス」はちょっとテンポ速いですが、アーミングやハーモニクスの他に単音を交えたパワーコードとか結構色々やることあり、アニソン好きな方や初心者の練習にもおすすめしたい曲です。もっと皆弾いていいのよ。
読んで頂きありがとうございました。参考になれば嬉しいです。