マーベル全然知らないけど「ヴェノム」は面白かった話




11月2日に映画「ヴェノム」が公開された。
TwitterのプロモーションやYoutubeの広告を見た人も多いのではないだろうか。
筆者にとってはかなり衝撃であった。

なにせキャッチコピーが「最悪」。
アメコミなのに(偏見)、正義の味方らしき存在がどこにもいない。
エイリアンのように地球外生命体が暴れまわるホラーかと思いきや「『俺たち』はヴェノムだ」という台詞。
第一印象としては「エイリアンに寄生された主人公が、ほぼ強制的にエイリアンと悪逆の限りを尽くす全員悪役の映画」であった。

そして公開されてから数日が経ち、Twitterにぽつぽつと感想が投稿されるようになった。
これが筆者第二の衝撃である。
「ヴェノムかわいい」「ヴェノムいいやつ」「なかよし」などなど。
当初持っていた第一印象と真逆な感想ばかりだったのだ。

それからどうにも気になりすぎてしまい、先日映画館へ見に行ってきた。

第一印象に対する実際がどうだったかは置いといて、一番に言えることは
「マーベルを知らなくても大変面白い映画だった」ということだ。

なので今からでも見に行ってくれる人が出てきてくれるよう、なるべくネタバレはせずに感想を書いていこうと思う。

これも例によって表を添付する。

バディ物が好きな人
人外側にも意思や感情、立場がある人外×人間ものが好きな人
(寄生獣・姉なるもの・SW2.0における蛮族などが好きな人)
派手なアクションシーンが好きな人
登場人物の感情の変化を楽しみたい人

 

因みに主題歌をEMINEMが歌っている。
ダークで暴力的な雰囲気がとてもマッチしていて、スタッフロールをしっかり余韻を楽しめる内容に仕立て上げた良曲だ。

あらすじ

物語の序盤でわかる程度の情報と共にあらすじを紹介する。

宇宙開発を手掛けるライフ財団という組織が、宇宙から4つの「何か」を持ち帰る。
しかし宇宙船は墜落、「何か」のうち1つがいなくなってしまう。
この「何か」とは、シンビオートと呼ばれる地球外生命体だ。

シンビオートは地球上で生きていくには地球の生物に寄生しなければならない。
ライフ財団トップのドレイクは「シンビオートに寄生された人間であれば地球外で生きていくことができるのでは?」という考えの元、人間にシンビオートを寄生させる人体実験を始める。

ライフ財団を取材しているジャーナリストのエディ・ブロックは、ライフ財団が何らかの人体実験を行っている可能性を追って事件に巻き込まれる。
その中で、エディは捕らえられていた「ヴェノム」という名のシンビオートに寄生されてしまう。

そしてエディはヴェノムに振り回されつつ、ライフ財団から追われる身にもなってしまった……といった感じだ。

二人がダークヒーローとして変わっていく過程が良い

エディはそれなりに実力を認められたジャーナリストであるが、それ以外は少しドライなところのある普通の一般市民だ。
この「少しドライなところ」というのがヴェノムと出会ってから少しずつ変わっていく。

一つはライフ財団に追われるという環境もあり、「自分に危害を向ける者には容赦しない」という、ドライな面が強まる結果として。
もう一つはヴェノムとの対話を通して自分を見つめなおし、「自分の大切なものをしっかりと守る」という、ドライな面が弱まる結果として。

エディの性格がこの二つの側面に枝分かれして大きくなっていくことで、エディはヴェノムと共にダークヒーローとして変貌する。

変わっていくのはもちろんエディだけではない。ヴェノムも地球に来てエディと共に生きる中で変わっていく。

エディに寄生し始めた当初こそ好き勝手に行動し、人を捕食しようとする。
しかしエディ自身の人生に触れ、徐々に自身とエディの共通点を見出し共感し始める。

こうして考え方・価値観の全く違う二人が結束する瞬間は、バディ物好き・人外×人間好きにとって堪らない瞬間だろう。

良くも悪くもアクションシーンが多め

プロモーションでも一部公開されているが、本作でもう一つ注目すべきなのはアクションシーンだ。

巨大化しての派手な屋外戦闘、全く新しいバイクでのチェイス、室内ではテクニカルな戦闘もある。
ヴェノムという人外とのコンビネーションで生まれる、人間では到底できないアクションシーンは見ごたえ充分だ。

しかし一方で、エディとヴェノムの心理描写は最低限に留まっている。アクションシーンに時間を多く割いているからかもしれない。
先ほど書いたような内容はきちんと載ってはいるものの、そこを充分に楽しみたいのであれば自身の想像力・感情移入が必要になるだろう。

アクションシーンはアクションシーンとしてきっちり脳死して、ドラマ的な部分は頭を使って補完する楽しみ方が必要だ。

終わりに

今回初めて映画のレビュー記事を書いた。
これを読んで映画館へ行こうと思ってくれる人がいて下さったら幸いだ。

タイトルの通り、筆者はマーベル作品について殆ど無知である。
そして本作を見に行くまでは、マーベル作品群というのはいくらかの予習や前提知識が必要なのではないかという偏見があった。

しかしこの作品は、その偏見を打ち壊して且つ魅力的な内容となっている。
同様の偏見を持っている方がもしいたとしたら、是非本作を見に行ってほしい。





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GreenLily

面白そうな事は何でもやってみる人です。 ビデオゲーム、アナログゲーム、TRPG、TCG、さらにはサバイバルゲームなども始めてみたり。 最近面白かった事は、友人の誕生日に新井式回転抽選器を送り付けた事。