Premier Sound Factoryから無料のヴィンテージエレクトリックピアノ音源「Wurly Premier G」がリリースされました。
エレピ音源は沢山ありますが、ジャンル的にも幅広く使えるので複数使い分ける方も多いのではないでしょうか。
一概にエレピと言っても、音色や音を出す構造はメーカーや機体によって異なり、大まかに分けると「Rhodes(ローズ)」「Wurlitzer(ウーリッツァー)」「Hohner (ホーナー)」というメーカーが特に有名です。
普通のエレピ音源はこの3つのうちのどれかを元にして作ってあることが多く、例えばCubaseのHALion Sonic内にも確かRhodes系のエレピが入っていた気がします。
「Wurly Premier G」使用するにはKontakt 5.7以降のフルバージョンが必要です。フリー版では使えないので注意。Kontaktを持っていない方は単体で買うよりバンドルの「KOMPLETE 11」または「KOMPLETE 11 ULTIMATE」を買うのがお得です。DTMで真っ先に買うべき音源です。
Wurly Premier Gについて
今回紹介する「Wurly Premier G」は上で挙げた3大メーカーのうちの1つ、Wurlitzerの「Wurlitzer 200A」という機種を元にしたものです。
この「Wurlitzer 200A」という機種はエレピの中でもかなり有名で、結構色んなメーカーがこれを元にした音源作っています。「WURLITZER-V」とか「EZ KEYS」の拡張にもありますね。
サンプリングレートは48kHz / 24bitで収録されており、サイズは190MBでかなり軽めです。またWindowsとMacOSの両方に対応しています。
音源内にはリバーブがあらかじめ備わっており、レコーディングスタジオのIRとエコーリバーブが用意されています。エコーリバーブはスプリングとテープディレイのIR2種類です。
これは同メーカーの「Drum Tree」というドラム音源と共通のものを採用しているようです。
リバーブの他にはトレモロやワウペダルが搭載しており、エレピだとどちらも比較的よく使うエフェクトなので使い勝手はいいかなと思います。
サウンドデモ
公式で音源のサウンドデモが用意されているので聴いてみましょう。
めっちゃノイズ乗っててちょっとびびった。
調べてみたら実機も実際にはノイズが発生するらしく、レコーディングもラインではなくミニスピーカーを用いたりと、わざと残しているようです。リバーブもIRのものを搭載したりと、コンセプトとしてリアルさを表現することに力を入れているのかなと思いました。
せっかくのノイズを活かしたいので、ソロで使うかあまり他の楽器と混ぜないような使い方がいいと思います。理由としてはあまり他の楽器と混ぜると、他に悪影響を及ぼす本当にただのノイズになりかねないので。
現代的な音楽とかよりは、劇伴とかBGMで少しレトロな雰囲気出したい時とかに向いてそうですね。
無料のエレピ音源は他にもありますが、もっと汎用性の高いスタンダードなエレピが欲しい場合は、Spitfireが制作しているこちらがオススメです。
まとめ
「Wurly Premier G」の紹介でしたが、いかがだったでしょうか。
使用するには会員登録が必要です。名前とメールアドレスを入力するだけなので特に難しい箇所はないかと思います。
ダウンロードリンクはこちらになります。
現在は特に期限などは記載していませんが、いつダウンロードできなくなるか不明なので気になる方は早めに貰っておきましょう。
同じく3大メーカーのうちの1つ「Hohner」のエレピ音源も無料でクオリティの高い音源があるので、こちらもおすすめです。